マンチカンスタンダード

■沿革

短い足を持つこの猫は1983年に発見され、土着猫の間から突然変異により出現してきた。その後、この猫の最大の特徴である短い足はノーマルな足の猫との交配により子猫にも出現する事から、優性遺伝子である事も判明した。

また、この足は短いという事以外は形状・柔軟性において普通の土着猫と何ら変わりなく、短い足でも機動性や生存能力の妨げにならない事が判明した。

■ 一般外貌

この猫はロングヘアーとショートヘアーに分けられ、ロングへアーはシルキーなセミロングヘアー、ショートヘアーはミディアムロングでビロード状の感触がある。性格は温厚かつ社交的であり飯に機敏で活動的である。

■頭部

顔型はやや丸みを持つ幅の広いクサビ型、前頭部は平たく頭頂部に於いては丸みを帯び頬骨は高く位置し、オスは特に幅広に見える。耳の基部は広く先端は丸みがあり、両耳の間隔は広すぎず、頭頂と頭側の中間に位置する。広がりすぎている物は好ましくない。口部は良く引き締まり、長さは中位。身は中位の長さで、わずかなストップがみられる。

目は良く見開いたアーモンド型。

■咬み合わせ

シザースバイトを正常咬合とする。

■体躯

ドメスティックタイプの典型で筋腱発達し、骨量豊富で中型。

後肢が前より多少長めのため肩から後躯にかけて、やや隆起している。

胸部は丸みを持ち、臀部は良く引き締まっている。首の長さは中位で太く、筋肉は良く引き締まり、長すぎず、短すきず、太すぎない事が重要である。

■四肢

短く、前肢の上部と下部の長さが等しい。後肢は大腿部と下肢の長さがほぼ同じで前肢よりわずかに長い。足先は丸く、良く引き締まり、サイズは中型。

■尾

細りで体に良く調和する長さで、太さは中位。体が助く時は直立している。

■サイズ

中型

■被毛

ショートヘアー・ロングヘアーに分類される。（ショートへアー）ビロード状で弾力を持ち、光沢がある。

長さは中ぐらいで体表に良く密着しているが、ソリッドカラーの猫は密着していない。

（ロングヘアー）シルキーでセミロングヘアーで適度な密度を持ち、首の周りには被毛（ラフ）がある。足裏の毛は長くシャギー。

 

＊ACCスタンダードブックより参照